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【第21回中区定期ミニ学習会】

2017年08月31日(木)

時間:19:00〜約2時間
場所:ウェンディひと・まちプラザ
南棟3階《会議室A》
テーマ:未定

*予約不要、参加費・資料代無料
*どなたでもご参加いただけます。
どうかふるってご参加くださいますようお願いいたします。
報告【第20回中区定期ミニ学習会】

2017年08月19日(土)

8月17日に開催した【第19回中区定期ミニ学習会】の報告です。
ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。お疲れ様でした。ウェンディひと・まちプラザにて2時間の開催でした。

テーマ
「原発再稼働の法的枠組みに関する考察〜国際標準からはほど遠い日本の原子力規制法体〜」

第20回配布レジュメ「原発再稼働の法的枠組みに関する考察
―国際標準からはほど遠い日本の原子力規制法体系―」


今回は主に、日本と海外の原子力規制法体系を比較し違いをみていきました。
日本では、福島第一原発事故が起きるまでは「過酷事故は起きない」とされ過酷事故の対応は何も考えられていませんでした。
福島第一原発事故が起きてからIAEAの推奨する「5層の深層防護」が取り入れられました。
第1〜3層は過酷事故未満、第4〜5層は過酷事故時の対応です。
そして、第5層は「サイト外の緊急時対応」です。
サイト外とは原発敷地外を指し、放射性物質が敷地外へ放出されてしまった段階の対応です。
つまり第5層は何をするのかというと、住民の避難です。
最終的には人を逃すというのがこの「5層の深層防護」です。
それでは、日本の原子力規制法体系はこの「5層の深層防護」を徹底できているのでしょうか?
第5層は「住民の避難」です。
いざという時、住民を無事に避難させることができるのか?計画には実効性があるのか?それを精査し、これなら大丈夫!と合格証を出す機関はあるのでしょうか?
実際は、地方自治体が避難計画策定を義務付けられ、内閣府原子力防災本部へ提出します。
そこで避難計画が精査されるのかというとそうではなく、精査もされず「合理的であると判断した」として避難計画は出来た!と、第5層の防護は完了となります。
第1〜4層は規制委員会が規制基準に適合しているかを審査することで精査され、
第5層目は避難計画の提出だけで完了し、尚且つ、この提出によって”自治体の同意は得た”という事になっています。(避難計画提出は義務付けられているため、同意することも義務付けられている、と言えます)
第5層の防護である避難計画が精査されずして「5層の深層防護」は徹底されているとは言えません。
(そもそも論でいうと、避難が必要となる発電方法など不要です)

国際基準ではどうなのでしょうか?アメリカの場合をみてみましょう。

原子力規制委員会(NRC)は避難計画の精査を緊急事態管理庁(FEMA)へ依頼、その結果をみてNRCが判断し運転許可を当該原発へ与えます。避難計画に実効性がないと判断すれば運転許可はおりません。実際に「この避難計画では住民の命が守れない」と稼働することなく廃炉が決定した原発もあります。

もう一度、日本の法体系と比較をしてみましょう。
アメリカの原子力規制委員会(NRC)は運転許可を出しますが、日本の原子力規制委員会は運転許可を出すでしょうか?
田中委員長が公言しているように、”規制委員会はあくまで原発が規制基準に適合しているかを精査する機関であって原発再稼動の許可を出す権限はない”のです。
では、だれが?どこが?日本の原発再稼働の許可を出すのでしょうか?

それは明文化されてはいません。
明文化されてはいませんが、2014年11月6日に行われた「原子力問題調査特別委員会」において菅直人議員の質疑によって「原発再稼働の条件として30k圏の自治体の同意が必要である」ことが明白になっています。
明文化されていないことで原発再稼働の許可権限の所在が曖昧になっていますが、この質疑のおかげで、自治体、ひいては住民の判断で原発再稼働の合否が決められるということがわかります。
ぜひ、レジュメに記載してあるこの質疑を声に出して読んでみてください。理解がより深まります。

「5層の深層防護」を取り入れるも、それは徹底しておらず、法的枠組みでは自治体が合否を決める権限を持っているにもかかわらずその権限を行使する事も、その権限を持っていることすら知られていない現状です。そんな法体系自体が不十分ななかでも原発再稼働は着実に進んでいます。”実際にはどうなっているのか”を認識し、”なんとなく原発再稼働やむなし…”に流されない事が、原発のない社会を実現するには必要なのではないでしょうか。

このテーマは第20回で完結いたしました。
次回テーマは決まり次第、開催情報などで告知いたします。

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過去の学習会レジュメ・資料は伊方原発運転差止広島裁判のウェブサイトの"参考資料"でご覧いただけます。
【第20回中区定期ミニ学習会】

2017年08月17日(木)

時間:19:00〜約2時間
場所:ウェンディひと・まちプラザ(まちづくり市民交流プラザ)
北棟5階《研修室B》
テーマ
「原発再稼働の法的枠組みに関する考察
―国際標準からはほど遠い日本の原子力規制法体系―」

*予約不要、参加費資料代無料
*どなたでもご参加いただけます。
どうかふるってご参加くださいますようお願いいたします。

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