被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました

第2回口頭弁論 2016年8月22日

第2回口頭弁論 報告


◆本件担当の裁判官
末永 雅之 裁判長
山本由美子 右陪席
岡村 祐衣 左陪席

第2回口頭弁論は2016年8月22日月曜日午後2時広島地裁第302号法廷にて行われました。今回も原告側からの傍聴希望者が多く傍聴席はいっぱいとなり抽選が行われました。
冒頭末永裁判長は、第1回口頭弁論期日までに原告側から提出されていた書面に対する四国電力側からの反論書面の提出を確認し、原告側は早急に立証計画を提出する旨裁判所に伝えました。この立証計画が今後裁判の判断の枠組みとなることを確認し、被告側(四国電力側)の代理人は、この枠組みの中で議論が噛みあうような反論を今後していきたい、と述べました。
また伊方1号機は既に廃止措置を決定しているので裁判から除外すべきという四電の反論に対しては、原告側からは、運転停止ばかりではなく廃炉措置を求めている、廃炉措置とは実際に使用済みを含め、すべての核燃料が伊方原発敷地外に搬出された状態を指しているのであり、その状態が実現されるまでは、依然として1号機はこの裁判の対象内である旨の反論が行われました。

閉廷後、別法廷で進行協議が行われ、今後の裁判は「認否優先」(原告の訴えに対して認める、認めないの意志表示を明確にしていくこと)で進めてもらいたいとする裁判所の要望が明らかにされました。
また次回口頭弁論時(第3回口頭弁論)、原告の第1次提訴と第2次提訴の併合(第1次と第2次提訴を一つの提訴とすること。従って併合時に第1次原告団と第2次原告団が裁判上も一つの原告団となる)が行われることが確認されました。
原告側は次回口頭弁論で意見陳述を行う計画か、と裁判長が尋ねたので、原告側代理人弁護士は原告団の意思を確認した上で、第1回口頭弁論同様意見陳述を行いたい旨回答しました。
これに対して四国電力の代理人弁護士は、「これまで一般論として原告側の意見陳述は感情論、情緒論が多い」と述べ、暗に無意味であると示唆しました。
結局意見陳述は行われることになり、少なくとも次回口頭弁論期日の2週間前には意見陳述内容を書面で裁判所に提出するようにという指示がありました。
次回口頭弁論期日(第3回口頭弁論期日)は2016年11月30日午後2時からと決まり、さらに第4回口頭弁論期日も決定し2017年2月6日午後2時からとなりました。


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