被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


原告団、福島原発事故被害者らと共に「黒い雨」控訴抗議声明発出


2020年9月22日(広島及び福島県田村市)

 伊方原発広島裁判原告団は、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)(福島県田村市)など他3団体と共に、9月29日「黒い雨」控訴に抗議し、取り下げを求めて「控訴に関する抗議声明」を発出する。他3団体は、「避難の権利」を求める全国避難者の会(札幌市)、福島原発事故被害救済九州訴訟原告団(福岡県うきは市)、原発賠償関西訴訟原告団(大阪市)。
 抗議先は、「黒い雨」訴訟の被告である広島市及び広島県並びに参加行政庁である厚生労働省の3者。

 さる7月29日広島地裁(高島義行裁判長)は、広島原爆の「黒い雨」被爆者原告84名全員への被爆者健康手帳交付を広島市・広島県に命じたが、広島市及び広島県並びに厚生労働省は、この判決を不服として8月12日広島高裁に控訴した。「声明」はこれら3者の控訴に対して厳重に抗議し控訴取り下げを求めるもの。

 声明は、「控訴は判決が含む実証性・科学性を否定する反科学的意図を含むものであり、被爆者健康手帳交付を徒に遅らせ、「黒い雨」被爆者救済を先延ばしするものである。」とし、さらに「広島地裁判決は、内部被曝による健康被害の可能性を認め、地理的線引きによる被害者の特定を否定した点で、福島原発事故による広範な放射線被曝被害を正しい解決に導く一つの指針である。」と述べている。

 なお発出5団体は同時に抗議声明発出に至ったいきさつを説明する文書「解説と背景」もあわせて発出する。

提出書面

「黒い雨」控訴に関する抗議声明・賛同団体
「黒い雨」抗議声明 解説と背景

 9月29日は、東京(厚生労働省)、広島(広島市及び広島県)に抗議声明を手渡すほか、福島市で記者会見を開く。

 東京では、発出団体から「ひだんれん」の代表2名と伊方原発広島裁判の被爆者原告ら2名の計4名が合同で厚生労働省に抗議声明を手渡す。なお手渡しには福島県選出の金子恵美(かねこ えみ)衆議院議員(立憲民主党)が立ち会う。
 厚労省手渡しの予定は次の通り。

   実施日:9月29日(火)10:00~10:30 
   会 場:第二衆議院会館 第6会議室
   対応者:厚生労働省 健康局 総務課

 なお、手渡しの様子は記者団に公開される。東京では特別な記者会見は開かないが、手渡し後、発出団体代表が、同第6会議室で記者団の質問に対応する予定。

 広島では、同日同時刻(29日午前10時)、伊方原発広島裁判原告団の代表が広島市役所を訪れ抗議声明を手渡す。
 広島市役所手渡しの予定は次の通り。

   実施日:9月29日(火)10:00~10:30 
   会 場:広島市議会棟会議室
   対応者:広島市健康福祉局 原爆被害対策部 援護課

 広島市への手渡しには、馬庭恭子(まにわ きょうこ)広島市議会議員(市政改革ネットワーク)らが立ち会う。なお手渡しの様子は記者団に公開される。また原告団の代表が会場で記者団の質問に対応する予定。

 伊方原発広島裁判原告団は市役所で手渡しの後、広島県庁を訪れ、抗議声明を広島県に手渡す。午前11時ごろとなる予定。広島県庁での対応者は「広島県 健康福祉局 被爆者支援課 援護グループ」。

 福島では、発出5団体が、同日午後2時から福島市内のアクティブシニアセンター「アオウゼ」多目的ホール(福島県福島市曽根田町1−18 MAXふくしま4F)で記者会見を開く。記者会見には「ひだんれん」を中心に発出5団体の代表が出席する。

 なお記者会見は福島市の記者会見場と広島、関西、九州を結んでの遠隔会見でもあり、それぞれ発出団体の代表が、福島での記者会見に遠隔参加することとしている。

 記者団は遠隔記者会見には参加できないが、当日はIWJ(インデペンデント・ウェブ・ジャーナル)福島がインターネットを通じて生中継をしており、ネット配信で記者会見の模様を視聴できる。
 当日配信のURLは確定次第、ひだんれんホームページ http://hidanren.blogspot.com/
 または、ひだんれんfacebook  https://www.facebook.com/hidanrenに掲載される。

(了)



【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: https://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2020年9月22日プレスリリースNo.106


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