被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


11月9日、大越さんを囲んでお話し会


2021年11月7日(広島)

 伊方原発広島裁判は11月10日(水)本案訴訟(本訴)第25回口頭弁論期日を迎えるが、期日で原告意見陳述を申請・予定している意見陳述人の大越良二さん(本訴第8陣原告)を囲んでのお話し会を、9日広島弁護士会館で開催する。

 大越良二(おおこし りょうじ)さんは、1946年福島県双葉郡川内村に生まれ、福島第一原発事故のため今は廃校となっている双葉高校を卒業後、旧国鉄に入社。その後住居を福島市庄野地区に移し、2011年NPO障がい者就労支援事業「ファーム庄野」を同地に設立。直後に3月福島第一原発事故が発生。福島県内での避難所避難者受け入れを手伝う。2013年には大腸がん、14年には胆管がん、15年には膵臓がんが疑われた。いったんは生死の境をさまよい、その後復帰したものの、14年から経過監査中の甲状腺がん(16年全摘・リンパ節廓清手術)、その2年後前立腺がん(19年手術)と、立て続けに「がん」に襲われている。また福島原発事故による放射能由来と疑われる「心筋梗塞」、そして下血、嘔吐、鼻炎、毎月のように起こる痛風に悩まされている。福島県は、子どもの甲状腺がん多発(約38万人中約300人に甲状腺がん)は、過剰診断・過剰検査のせいであるとして「甲状線がん検査」縮小を打ち出しているが、「縮小反対」の署名運動に参加、署名集めに奔走している。

 大越さんは、「今、福島で起きている放射能健康影響は、子どもの甲状腺がんばかりではありません。成人にも甲状腺のみならず、胃がん、前立腺がん、心臓疾患、アルツハイマー・認知症の知能障害など、あらゆる病気に放射能は影響を与えています。200万福島県民に何らかの放射能影響が現れても全く不思議ではありません。」と話している。

 今福島県では、体の不調や発生した病気を福島原発事故の放射能と関連づけて口にすることが憚られる雰囲気が醸成されており、口にすれば、時には周囲や地域社会からバッシングを受けるなど、福島の放射能影響の実相がなかなか伝わりにくい。今回お話し会では、「福島原発事故後10年 被曝被害の実相に迫る」と題して、福島事故由来の放射能影響について率直に語ってもらい、また参加者とフランクに懇談してもらう。また先日「黒い雨」訴訟で勝訴した高東征二さんにも参加してもらい、大越さん・高東さんのトーク・セッションも予定している。

 「お話し会」の概要は以下の通り。

 ✯「緊急企画 大越良二さんを囲んでお話し会」
   日時:11月9日(火)14:00から16:00ごろまで
   場所:広島弁護士会館3階大ホール
   参加費:無料

ZOOMによる遠隔参加もできる。ZOOM参加の場合は下記にメールで申込み。
ZOOM参加メールアドレス: hek★hiroshima-net.org
申込みの際には、メール件名に「11.9参加」と記載し、お名前や所属(フリーランスの方は所在地)、また入室できないなどのトラブル発生対応のため電話番号など緊急連絡先を知らせておいて欲しい。(必須ではない。)

なお添付チラシ参照のこと。

(了)




【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: https://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2021年11月7日プレスリリースNo.130


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