被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


12月14日本訴第30回口頭弁論期日

2022年12月7日(広島)

 伊方原発運転差止広島裁判本案訴訟(本訴)は、12月14日(水)に広島地裁で第30回口頭弁論期日を迎える。(裁判長:大浜寿美裁判官、右陪席:長谷川健太郎裁判官、左陪席:森谷謙太裁判官)
 この期日に向けて原告側弁護団は、「進行についての意見書」を裁判所に提出、一方被告側弁護団は「原告ら人証予定者らに対する意見書」、「被告の立証予定に係る意見書」、「原告ら「進行についての意見書」に対する意見書」を提出している。裁判は最終段階の「人証」に差し掛かっているが、「人証」の人選や進行について、早くも双方のつばぜり合いが始まった格好だ。

 原告団・応援団は今回期日に向けて9月終わりごろから準備を重ねてきたが、毎回決めている期日スローガンを、今回は「『311子ども甲状腺がん裁判』被害者も最大の公害被害者」と定め、取り組みを行いスローガンと同名の解説チラシをすでに印刷・配布している。チラシの中では今年1月27日、東京地裁に東京電力ホールディングスを被告として提訴された「311子ども甲状腺がん裁判」の解説、私たちの裁判との本質的相似性、同裁判の先行裁判としての「黒い雨」裁判との関わり、などについて記述している。

 また口頭弁論期日では、原告意見陳述も裁判所に申請している。陳述予定者は本訴第3陣原告の鴨下美和(かもした みわ)さん。今回スローガンに沿った人選で、鴨下さんは福島原発事故当時、福島県いわき市の自宅で同事故に遭遇。国はいわき市を避難区域にしなかったが、電離放射線被曝の危険を知る立場にあった鴨下さんはまだ幼い男の子2人を連れて避難。避難先を転々としながら現在は東京都に居住している。「福島原発被害東京訴訟」の原告団のリーダーの一人でもある。
 意見陳述では、福島原発事故の放射能による健康被害の深刻さ、「風評加害者」として受けるバッシングの過酷さ、実際起きている健康被害をなかったものとして扱う国の無責任ぶり、被害者の訴えは、この国の未来への警告であることなどについて陳述する予定。なお当日期日後に開かれる記者会見・報告会では、「意見陳述再現」のコーナーも設けられる。

 当日原告団・応援団の取り組みは以下の通り。(当日期日案内チラシを参照のこと)

  13:00   記者会見・報告会会場(広島弁護士会館3階大ホール)開場
  13:35   広島地裁乗込行進開始(地裁南西交差点歩道から地裁前まで)
  14:00   進行協議開始(非公開)
  14:30   第30回口頭弁論期日開始
  15:00頃  記者会見・報告会開始
          ・弁護団による期日報告
          ・提出書面解説
          ・原告意見陳述再現
          ・質疑応答、討論 など
  17:00頃 記者会見・報告会終了予定

 なお、記者会見・報告会にはZOOMで遠隔参加もできる。申し込みの要領は以下の通り。

 メールで以下に申し込み。(申し込み締め切りは2022年12月12日 24:00)
 hek@hiroshima-net.org

 メールの件名は「報告会参加」とし、お名前や所属などを記載して欲しい。後ほどURLやパスワード、資料などをお送りする。

(了)




【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: https://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2022年12月7日プレスリリースNo.145


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