被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


2019年7月21日参議院比例代表選出議員選挙
伊方原発広島裁判原告団・応援団
おしどりマコ氏との政策協定締結報告


伊方原発広島裁判原告団・応援団は、2019年7月21日投開票の参議院比例代表選出議員選挙にて全国比例区での立候補者、おしどりマコ氏と政策協定を締結いたしました。

4月の統一地方選挙においても、伊方原発広島裁判原告団・応援団は、原発問題という政治課題を担って奔走する議員・首長を一人でも多く誕生させたいという主旨から、党派もさまざまな16名の議会議員選挙候補者・市長選挙候補者との間に政策協定を締結し、そのうち11名の候補者が当選しました。

このたびの国政選挙においても伊方原発広島裁判原告団・応援団は、統一地方選挙の場合と同じ主旨から候補者との政策協定締結を求め、7月21日に投票が行われる参議院議員選挙の比例代表候補者 おしどりマコ氏と下記のとおり政策協定を締結しました。ぜひ内容をご一読いただきたいと存じます。
(なお、政策協定締結以前に、おしどりマコ氏と直接お会いしました。想像を超えるほど相当な取材や勉強をされていること、引き出した情報はこれまで国会の場でも利用されていること、原発問題に集中し覚悟をもって挑んでいることなどを知りました。原発専門の国会議員が必要だと常々思っておりましたが、おしどりマコ氏は納得して国会に送り出せる人物と判断しました。)

「おしどりマコ」氏は一般にあまり知られていないのですが、日本テレビのNNNドキュメント2017(2017年2月6日放送)にも取り上げられたことのある芸人兼フリージャーナリストです。
日本テレビ NNNドキュメント「お笑い芸人VS原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」(2017年2月6日放送)

プロフィールについては公式サイト、およびウェキペディアをご覧下さい。
▽おしどりマコ公式webサイト
https://www.oshidorimako.page/
▽日本語ウェキペディア「おしどり(お笑い)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/おしどり_(お笑い)

おしどりマコ氏からのメッセージ



選挙初日の第一声を東京電力本社前で行いました。
福島第一原発事故で最も被曝した6名(最大で680mSv)は、全て東電社員です。
もう一度事故が起これば、一番被曝するのは現場の方々です。
電力会社の中でも階級があり、ボトムは踏みにじられます。
震度7の地震が続く日本で、古い原発がどんどん再稼働し、万一もう一度事故が起こったら、また高線量被曝するのは現場で、その方々を守りたい。
一緒に、どうやったら原子力を手放せるか、考えていきましょう、電力会社の方々も守りたいんです、と訴えました。
そしてその後、いつもの東電記者会見に行ったのですが、とてもフレンドリーに迎えられました。
今日(7月4日)から21日まで、そしてその後もがんばります。

おしどりマコ

【写真は「おしどりケン」フェイスブックより、2019年7月4日東電記者会見出席時の様子】


おしどりマコ氏との政策協定締結書

以下政策協定書を掲載いたします。クリックするとPDFでご覧頂けます


【はじめに】

 2011年の東京電力福島第一原発事故(以下福島事故)から8年が経過します。同原発は、現在「特定原子力施設」とする枠組みの中で特別な扱いを受けています。地震、津波で決定的なダメージを受け、さらに炉心溶融、水蒸気爆発などを起こした同原発を現在の原子力規制下に置くことができず、規制の外で特別扱いせざるを得ないのです。
 同原発は日本の原発施設の中で最も脆弱で、地震、津波、台風など外部事象の影響を最も受けやすい施設です。いつ「第2の福島事故」が起こっても不思議ではない状態といえましょう。
 福島事故では「最悪のシナリオ」にみられるように、首都東京を含めた東日本壊滅の危機、一歩手前の状況でした。数々の僥倖に見舞われ避難指示範囲が福島県内で収まりました。
 「第2の福島事故」ではそのような僥倖を期待することはできません。
 つまり東電福島第一原発は日本社会や国家としての日本における最大のアキレス腱なのです。

 にも係わらず、福島原発の安全対策は東電任せ、規制委まかせの状況が続いています。
 あまつさえ国際標準からみれば抜け穴だらけの「新規制基準」をわずか10カ月間で作り上げ、規制基準適合性審査に合格した原発は安全、と称して原発の再稼働が行われています。

 翻ってみれば、消費税増税問題、年金問題、景気問題、憲法改正問題、社会的格差是正問題、沖縄基地問題など数々の政治課題に私たちは直面していますが、それもこれも日本という国家がこのまま存続するという大前提があってのことです。
 東電福島第一原発を含む「原発問題」は、この大前提を揺るがしかねない問題です。
 この意味で「原発問題」ほど重要で最優先におかれるべき政治課題はないといえましょう。

 ところが昨今の政治情勢は、「原発問題」に本来位置づけられるべき最優先政治課題の地位が与えられておりません。
 その最大の理由の一つは、日本の国会議員の、この問題に対する知識の浅薄さ、理解の浅さ、見識の低さ、問題意識のなさ、優先事項選択の誤りにあります。

 従って原発問題、高レベル放射性廃棄物問題、私たちの生活空間に危険な放射能を持ち込みかねない低レベル放射性物質処理問題について国会は、独自の政策提言機能や政府提案政策に対して全くチェック機能を果たしておりません。
 ここに原発問題に深い知識と理解、高い見識と政策をもった国会議員を生み出す必然性があります。(以下「原発問題専門国会議員」と称します。)
 私たちは原発問題専門議員を国会に誕生させる必要があることを痛感します。

 以上の認識を基礎に、第25回参議院議員通常選挙比例代表制候補、おしどりマコ氏(立憲民主党公認)と伊方原発広島裁判原告団並びに応援団は以下の政策協定を締結します。


1.原発問題専門参議院議員としてあらゆる機会を捉え、原発問題の重要性を世論に訴え、この問題に関する世論喚起を行う。

2.参議院議員として、参議院で質問に立ち、原発問題の本質的重要性を参議院の場で明らかにしていき、かつ政策提案を行う。

3.あらゆる機会を捉え、原発問題専門参議院議員として、勉強会、研究会などを積極的に開催しつつ、同僚国会議員の啓蒙、見識向上に努める。

4.高レベル放射性廃棄物問題に積極的に係わり、さらに低レベル放射性廃棄物、特にクリアランスレベル廃棄物(2012年環境省告示を指す)が一般市民社会の生活空間に浸潤しつつある状況に積極的に対して反対活動を行う。

5.原発問題に深く関わる市民運動団体と国会を結びつける良質なパイプ役としての機能を果たす。

 三者は上記政策に同意し協定を締結します。





伊方原発広島裁判原告団・応援団は、さらに多くの議会議員選挙立候補予定者との政策協定締結を進めていきたいと考えています。


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