被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


6月8日本訴第28回口頭弁論期日

2022年6月3日(広島)

 伊方原発運転差止を求めて広島地裁で争われている「伊方原発運転差止広島裁判本案訴訟」(以下本訴)は6月8日(水)に第28回口頭弁論期日を迎える。また原告団は第9陣提訴を行う。
 2016年3月11日に提訴された本訴は、いよいよ最終段階に入っており、広島地裁は原告・被告双方にこれまでの主張を要約した書面の提出を求めている。
 また今回から広島地裁の裁判体が交代し、裁判長を含んで新たな裁判体となる。審理が順調に推移すれば、新裁判体が判決文を書くことになろう。
 今回期日に向けて原告側弁護団は、準備書面51(立証責任)、準備書面52(水蒸気爆発:被告準備書面30に対し)の2通を提出している。
 一方被告側弁護団は、被告側は「被告の主張の要約」(6)(司法判断枠組み)、要約(7)(地滑り)、要約(8)(水蒸気爆発)の3通を提出している。
 原告・被告双方の準備書面は期日後、「伊方原発広島裁判」のWebサイト上で公開される。
 また弁護団は裁判所に原告意見陳述の実施も申請している。
 意見陳述人は切明千枝子(きりあけ ちえこ)さんの予定。
 切明さんは15歳の時広島原爆に遭遇、放射能による被害は「原爆も原発も同じ」と主張しつづけている。
 意見陳述では自身の体験を通し、放射能被曝被害の恐ろしさを訴える予定。
 ただ切明さんは今年93歳の高齢のため、出廷ができそうにもなく、代理人弁護士が代読する見込み。

 第9陣提訴は、原告乗込行進の後、午後1時35分ごろ行われる予定。
 新原告の代表は高東征二さん。高東さんは永年、いわゆる「黒い雨」裁判を闘った原告の一人で、同「支援の会」の事務局長だった。
 「黒い雨」裁判が昨年広島高裁で原告完全勝利で確定して以降、「黒い雨」被爆者新規認定に尽力するかたわら、内部被曝の危険を各方面に訴えている。このほど当裁判原告参加を決意されたもの。

 原告・応援団の当日の取組は以下の通り。

  13時00分    広島弁護士会館3階大ホール開場
  13時25分    広島地裁前南西交差点歩道に集合
  13時30分    広島地裁乗込行進開始
  13時35分ごろ  原告第9陣提訴
  14時00分    傍聴券抽選開始
  14時00分    進行協議開始(一般非公開)
  14時30分    第28回口頭弁論開始
  15時00分ごろ  記者会見・報告会開始(会場は広島弁護士会館3階大ホール)
  17時00分ごろまでに 同終了予定

 なお記者会見・報告会にはZOOM会議を通じて遠隔参加もできる。(参加要領は、添付チラシ参照のこと)

 記者会見報告会では、以下の内容を予定している。

  1.第9陣提訴報告
2.第28日回口頭弁論期日報告
3.今回提出準備書面解説(弁護団による)
4.原告意見陳述再現(他原告による代読)
5.直近発行パンフレット類紹介
6.会場販売書籍コーナー紹介
7.新原告決意表明(高東征二さんによる)
8.質疑応答・討論
9.「青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地としない青森県条例制定」署名運動への参加呼びかけ
10.「東電福島第一原発過労死裁判」署名運動参加の御礼と結果報告

 さらに今回期日に連動して、裁判事務局は「原発ホントはどうなの?」シリーズの第3回目として 「ウクライナ侵攻で明らかになった原発の致命的弱点」パンフレット「ICRP勧告に支配される日本の放射線被曝対策 人びとを危険な被曝被害に導く」小冊子「戦後最悪の司法判断の一つ 広島地裁吉岡決定」 の3点を発行している。

(了)




【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: https://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2022年6月3日プレスリリースNo.140


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