伊方原発広島裁判:新原告 79名で8月3日に追加提訴、松山市の小倉正さんが仮処分追加申立て
2016年8月1日(広島):
四国電力伊方原発の運転差止を求めて広島地裁に提訴している伊方原発広島裁判原告団は、8月3日(水)広島地裁に、「8・6第2陣提訴」と銘打って新たに79名で原告追加提訴を行う。原告団は3月11日「3・11第1陣提訴」で66名の提訴を行っており、8月3日追加提訴で合計145名となる。なお新原告には新たな広島原爆被爆者10名、長崎原爆被爆者6名の他、愛媛県松山市の住民1名、愛媛県八幡浜市の住民1名も含まれる。また原告団中最年少となる19歳女性も含まれる。
伊方原発運転差止提訴と同時に申し立てている「3号機運転差止仮処分命令申立事件」の申立人も8月3日に追加する。新申立人は愛媛県松山市に住む小倉正(おぐら ただし)さん(55歳)。伊方原発約57km圏に居住している。京大工学部卒業後空調メーカーに就職、技術職・研究職を経て、その後環境NGOのスタッフに就任。2005年から2011年まで愛媛県議阿部悦子事務所のスタッフを経て現在はホームヘルパー。「はんげんぱつ新聞」の編集委員の1人でもある。
小倉さんはもともと反原発運動の一手法としての裁判闘争には懐疑的だった。ところが、関西電力の高浜原発3・4号機の運転差止仮処分命令を出した福井地裁決定を見て、福島原発事故後司法の世界も大きく変化しつつあることを認識、16年3月当時唯一伊方原発運転差止仮処分申立を行っていた広島裁判に参加を決意していたもの。伊方原発広島裁判原告団は7月30日広島で開かれた臨時原告団会議で小倉さんを正式に仮処分命令申立人に選出した。
なお小倉さんは8月3日追加提訴に立ち会うほか、提訴後の記者会見にも出席する。これで仮処分申立人は、これまでの広島市在住の3名に加えて4名となる。
伊方原発運転差止広島裁判では、本案訴訟は6月13日に第1回口頭弁論が終了、8月22日に第2回口頭弁論、11月30日に第3回口頭弁論が予定されている。一方仮処分命令申立事件は、4月28日に第1回審尋、6月16日に第2回審尋、7月13日に第3回審尋が終了しており、9月13日に第4回審尋、9月20日に第5回審尋開催が決まっている。第5回審尋で結審するかどうかは今のところ不明。
8月3日の追加提訴は同日午後2時頃だが、提訴終了後ただちに広島弁護士会館で記者会見を開く予定。記者会見には弁護団から能勢弁護士(広島)、胡田弁護士(広島)、大川弁護士(東京)などが出席するほか、堀江原告団長(広島原爆被爆者)、伊藤原告副団長(広島原爆被爆者)、新申立人の小倉正さんが出席する予定。
また地裁提訴に先立って、新申立人など本裁判関係者が広島地裁へ午後1時30分頃から乗り込み行進を行う。
なお8月6日広島原爆記念日に、伊方原発広島裁判応援団は、8・6第2陣提訴報告・学習会を「私たちは被曝を知らなかった」と題して開催する。
(以上)
記
◆2016年8月3日(水) 伊方原発運転差止広島裁判 「8・6第2陣提訴」
午後1:30頃から: 裁判関係者広島地裁 乗り込み行進
午後2:00頃: 広島地裁追加提訴
追加提訴後ただちに: 広島弁護士会館 2階ホールで記者会見
午後3:00頃: 記者会見終了
記
◆2016年8月6日(土) 8・6第2陣提訴報告・学習会「広島原爆と低線量被曝の危険」
午後7:00 学習会開場
広島市まちづくり市民交流プラザ
北棟6階マルチメディアスタジオ
午後7:10 学習会開演
午後9:10頃 学習会終了
添付資料 伊方原発運転差止広島裁判 原告内訳 1部
添付資料 「8・6学習会」「8・6第二陣提訴」案内チラシ-「私たちは被曝を知らなかった」 1部
【お詫びと訂正】
本プレスリリースやその他の発表を通じて、第1陣提訴の原告数やその内訳をみなさまにお伝えしてきましたが、3月11日第1陣提訴の原告数及びその内訳に誤りがありました。原告数を67名としてきましたが正しくは66名、広島原爆被爆者原告を18名としてきましたが正しくは16名でした。本プレスリリース添付の「伊方原発運転差止広島裁判 原告内訳」で第1陣及び第2陣提訴原告数及びその内訳を正しく表示してあります。(2016年8月3日現在)
みなさまに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、本プレスリリースで訂正させて頂きます。まことに申し訳ありませんでした。

2016年8月1日プレスリリースNo.018