被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


本訴第10回口頭弁論期日、原告2・3陣併合、意見陳述も


2018年3月19日(広島)―
 伊方原発広島裁判本案訴訟(本訴)はこの3月26日(月)に第10回口頭弁論期日を迎える。別件で仮処分命令執行中の伊方原発3号炉に関する広島高裁異議審の進行をにらみつつ、四国電力は本訴にもいよいよ火山事象に関する本格的準備書面を提出する見込み。原告側の反論は四国電力提出の火山事象に関する準備書面を検討してからのこととなる。原告側は別途に2本の準備書面を提出する予定。

 本訴第10回口頭弁論期日では、第2陣提訴原告と第3陣提訴原告の併合も行われる予定。すでに去る1月31日に開かれた第9回口頭弁論期日で先だって第1陣原告と第4陣原告の併合が行われているので、第10回口頭弁論期日で併合が行われれば、第1陣から第4陣までの提訴原告すべての併合が完了し、提訴したものの、約1年もの間一度も口頭弁論が開かれないという異常事態が解消されることになる。

 昨年4月19日の第5回口頭弁論時に第3回目の新原告提訴(第3陣提訴)が行われたものの、4月25日になって広島地裁は、第2陣原告と第3陣原告の訴訟委任状を再提出することを指示した。理由は訴訟委任状に添付して提出した「代理人目録」に不備があるというもの。
この時すでに第1陣原告と第2陣原告の併合が完了していたが、末永裁判長はいったん併合が完了していた第1陣と第2陣原告の分離を行い、その上で委任状の再提出を求めていた。

 原告団の委任状集めは難航し、この3月はじめに第2陣・第3陣原告の約95%の委任状を裁判所に再提出し、第10回口頭弁論期日でやっと併合が行われるもの。(別添資料「第2陣及び第3陣原告訴訟委任状再提出に至るいきさつ」を参照のこと)

 なお第10回口頭弁論期日では、広島県神石高原町在住第3陣提訴原告の意見陳述も行われる予定。意見陳述人は中学生・高校生の子どもをもつ母親で、アフリカのウガンダからの帰国者。「未来に放射能で汚染された大地を残したくない」という趣旨の意見陳述を行う。原告団事務局は、第2陣提訴原告の中からも意見陳述を予定していたが、末永裁判長は、意見陳述は第3陣原告に限るとし第2陣原告の意見陳述は認められなかった。

 第2陣原告意見陳述人は、山口県岩国市在住の、昨年11月出産したばかりの母親で「放射能の不安がない社会で子どもを育てたい」という趣旨の意見陳述を行う予定だった。なおこの第2陣原告は「まぼろしの意見陳述」として、口頭弁論後に開かれる記者会見・報告会で意見陳述を披露する。

 期日当日は、恒例の原告や支援者による「広島地裁乗り込み行進」も行われる他、記者会見・報告会会場の広島弁護士会館3階大ホールでは、「伊方原発の危険」と題するパネル展示も開催する。

 当日のスケジュールはおおよそ次の通り

【伊方原発広島裁判本訴第10回口頭弁論期日】
 2018年3月26日(月)

 13:30    原告・支援者ら広島弁護士会館3階大ホール集合
 13:45ごろ  広島地裁乗り込み行進開始
 14:00    本訴進行協議
 14:30ごろ  第10回口頭弁論開始
 15:15ごろ  記者会見・報告会開始(広島弁護士会館3階大ホール)
 17:00ごろ  終了予定

*本プレスリリース添付資料
原告・支援者向け「第2陣及び第3陣原告訴訟委任状再提出に至るいきさつ」 1部
第10回口頭弁論期日案内チラシ 1枚

(了)



【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: http://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2018年3月19日プレスリリースNo.055


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