被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
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「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました


本訴第15回口頭弁論期日は5月15日


2019年5月8日(広島)
 伊方原発運転差止広島裁判は5月15日に第15回口頭弁論期日を迎える。裁判体は高島義行裁判長、大嶺崇右陪席、塚本友樹左陪席。

 住民側は「過酷事故対策」と「水蒸気爆発」の2つの準備書面を提出する予定。また原告意見陳述を裁判長に申請している。意見陳述者は森本道人(もりもと みちと)さんの予定。森本さんは6歳、4歳、0歳と3人の小さい娘さんの父親。東日本大震災の時、出張中の千葉県市原市で地震と石油タンクの大炎上に遭遇。帰りの新幹線の中で福島第一原発事故発生を知った。化学会社のエンジニアとして日本の原発は過酷事故を起こさないと信じていた森本さんは大きな衝撃を受け、日本の原発の安全性に対して大きな疑問を持つようになった。「私の小さい娘たちを含め未来の世代には、原発に怯えながらの生活をして欲しくありません。」と語っている。

 当日原告団・応援団事務局は、午後2時からの進行協議、2時半からの口頭弁論を前に、午後1時45分頃から恒例の裁判所乗り込み行進を行う予定。ドイツから日本の反原発運動を取材訪日中のジャーナリスト、アンドレアス・ジーグラーさんも予定を変更して第15回口頭弁論期日に参加、乗り込み行進や口頭弁論の様子、その後に開かれる記者会見・報告会の模様などを詳しく取材する予定。「福島事故を体験した日本の社会が原発に対してどのように変容しているのか、原発事故を体験した日本人がそれぞれ個人としてどのような経験をし、どのような意見を持っているか詳しく取材し、ドイツやヨーロッパの市民たちに伝えたい。」とジーグラーさんは語っている。

 当日口頭弁論終了後、午後3時頃から広島弁護士会館の3階大ホールで記者会見・報告会を開く予定。当日のスローガンは「原発業界の常識は一般社会(産業界)の非常識」で原発業界の孤立した思考回路が、水蒸気爆発や過酷事故対策に見られるご都合主義でどのように合理性を欠いているのかを浮き彫りにする。

 提出した準備書面の解説は胡田敢弁護士をはじめとする広島弁護団。森本さんの意見陳述も再現する。なお応援団はこの3月に伊方原発広島裁判紹介リーフレットの第3版を発行したが、当日会場の後方で、第3版リーフレットの内容を詳しく紹介するパネル展示を行う。また原告団・応援団は、裁判開始以来広島の繁華街「本通り」などで一般市民を対象に「街頭アンケート」を継続してきているが、ここ最近の街頭アンケートの結果をパネル展示することにしている。

 当日の予定は次の通り。

 13時00分    広島弁護士会館3階大ホール開場
 13時45分ごろ  地裁乗り込み行進開始
 14時00分    進行協議開始(一般非公開)
 14時30分ごろ  第15回口頭弁論開始
 15時00分ごろ  口頭弁論終了見込み
 15時15分ごろ  記者会見・報告会開始
 16時30分ごろ  記者会見・報告会終了見込み

 本プレスリリースに第15回口頭弁論期日案内チラシを添付する


(了)


【問い合わせ先】伊方原発広島裁判応援団事務局
〒733-0012 広島市西区中広町2丁目21-22-203
e-Mail :
URL: http://saiban.hiroshima-net.org
プレス担当者:哲野イサク

2019年5月8日プレスリリースNo.086


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