被爆地ヒロシマが被曝を拒否する伊方原発運転差止広島裁判
お問い合わせ

「ふるさと広島を守りたい」ヒロシマの被爆者と広島市民が、伊方原発からの放射能被曝を拒否し、広島地方裁判所に提訴しました

経過報告-2016年2月2日

愛媛新聞の取材を受けました


 2016年2月2日、伊方原発広島裁判原告団の堀江壯団長と応援団の原田二三子代表が、愛媛新聞政治経済部の阪和舞(さかわ まい)記者から広島市内五日市で取材を受けました。
▼取材を受ける堀江さん(左)と愛媛新聞の阪和記者(右)

▼伊方原発広島裁判のいきさつについて説明している堀江さん。


 愛媛新聞はすでに同じ阪和記者が「伊方原発広島裁判」に関する記事を掲載していました。

この記事はしっかりと私たちの動きを正確に伝えていたものの、ただ1点、「伊方原発から微量のトリチウムが放出されている」と私たちが発言したかのようにとれる記述があったため、記事訂正を文書で求めていたものです。

 前回記事は応援団代表の原田に対する電話取材であり、原告団長の堀江に対する取材をしていなかったことと、伊方原発からトリチウムに関して私たちがどんな見解を抱いているのかを直接確認することが目的で阪和記者の2度目の取材となったものです。
▼トリチウムの影響について資料を提示し説明している様子

 阪和記者は堀江へのインタビューを中心に約2時間しっかりと取材をしました。堀江に対しては、広島原爆の被爆体験を聞いたあと、どのような思いで伊方原発運転差止提訴の原告団長となったかを尋ねました。
「私たちは低線量内部被曝の危険を体で知っている。伊方原発の危険をこのまま見過ごすわけにはいかない。今は私より背丈が伸びている孫から“おじいちゃん、一体何をしとったの?”と言われたくはない。このままの社会を孫に渡すわけにはいかない」と堀江は答えていました。

 トリチウムに関しては、原田が旧原子力安全基盤機構の発行した原子力施設運転管理年報に掲載されているデータを示しながら、運転中伊方原発から毎年50兆ベクレル以上のトリチウム水が瀬戸内海に放出されている事実を示しながら、「東電の発表によると、福島事故後27カ月で、福島第一原発が放出した汚染トリチウム水は約40兆ベクレルだった。12カ月に換算してみると、事故を起こした福島原発の2倍以上の汚染トリチウム水を、伊方原発は、毎年運転中瀬戸内海に放出している。このまま放置するわけにはいかない」と説明しました。
▼原田さん(左)堀江さん(真ん中)阪和記者(右)
一通りの取材のあとは、同席していた哲野イサクや網野沙羅も加わって、原発や放射線被曝に関する座談会のような形になり、和気藹々と取材が終了しました。
私たちに強い興味を示してくれた愛媛新聞の阪和記者にはお礼を申し上げます。




ページのトップへ戻る